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Fate/stay night [Réalta Nua] - 中身の濃いフルコンプリート

・以下はネタバレではないけどシステムの特性に関する話題に触れています。

半月ほど Fate/stay night にかかりきりになっていましたが、最後の間桐桜ルートこと Heaven's Feel を終えて、分岐によるCG回収、さらにはタイガースタンプも40集め、これにて全てを終えました。最終的にタイガー道場 no13 だけどうしても埋まらなかったので、そこだけネットで情報を検索したのですが、そこ以外は自力かつタイガー道場ネタによる助言のみで何とかなりました。最後になったタイガー道場 no13 も面白かったし、制覇後のタイガー道場SPも洒落た演出でした。

本作は何を書いていいのか分からなくなるほど中身が濃い内容でして、喩えるのならとある偉人の一生をこの半月間で体験してきたような、全てを終えて「本当に良い体験が出来た」と感じられた度合いでは、今回の Fate/stay night が私の中では頂点に君臨することになりました。

ボイスの無いPC版だとプレイ時間は約60時間と言われているようですが、ボイス有りのPS2版だとさらに時間が掛かることになりますし、私はゆっくり読み進めるタイプであることと、CG や End List を眺めたりする時間も加えてボイス有り版は100時間級のノベルゲームであるでしょう。実際に私の場合は100時間以上掛かっていました。

3つ存在するルートは序盤で枝分かれする仕組みになっていて、そこからは全く違う展開になって各ルートどれも非常に楽しめた訳ですが、3つそれぞれにはテーマが設けてあり、登場人物らの葛藤や苦悩、躊躇いに愛憎に邁進など、言葉では言い尽くせないほど色んなものが詰まっていた。それらシナリオの組み立てと比肩するような熱くて臨場感あふれる戦闘の描写があり、絶体絶命の幾多の窮地を予想の上をいく展開で切り抜けていき、密度の濃いシナリオと正に命がけの激しい戦闘の対比が極めて上等なものだと感じました。

システム自体は2004年に発売されたPCノベル版が原型と言うこともあり、華やかさでは最近のPCノベル作品に劣るわけですが、CGの拡大縮小による演出の巧みさに加えて状況を把握する上での丁寧なテキストに、音楽も良かったし効果音も非常に優れていた。妥協などという文字が入る余地がないほど、とても大事に大事に作られた珠玉の一品というところでしょう。

これまで幼少期から数多くのアドベンチャーゲームをプレイしてきた訳ですが、今回の Fate/stay night のおかげで「燃え、愛情、生々しさ」、などを主体とする作品が本当に好きなジャンルなのだと理解できたんですが、Fate は変に奇麗にまとめようとはせずに、生々しさがビンビン伝わってくる作風であったこともこれだけ没頭できた理由なのだろう。

ちょっとした事ですけど
・敵サーヴァント役の、田中さん、三木さん、諏訪部さん、浅川さん、好きな声優さんたちですが、それだけで大満足です。
・Heaven's Feel だけは18禁描写が可能なPC版の方が感情移入の度合いが大きくなりそう。
・近いうちに Fate/hollow ataraxia を買っちゃおう。

続きはネタバレありでちょっとした感想などを


・以下はネタバレが含まれています

全く違う展開になる3つのルートがあり、セイバールートはとても分かり易い作りで強い敵サーヴァントとの真っ向勝負で、士郎とセイバーがお互いに惹かれあいつつも自らの意志を貫くために別々の道を歩んでいき、凛ルートは別視点からのサーヴァント同士の戦い、裏切り、そして自己との戦い、全編を通して信頼おける相棒となる凛との交わり、最後の桜ルートは聖杯の真実に迫る内容でありつつ「他を犠牲にして一人の女を守ると誓った代償」は如何なるものかという、各ルートの味付けが非常に良かったです。

・セイバーが可哀相
本作のメインヒロインであるものの、3つのルート中「凛 Good End」以外ではセイバーが最後まで報われることがなかった為に切なさを感じましたが、それだけ儚い存在であるからこそ価値が高まっている訳で、作品として見た場合はとても優れた演出なのかもしれない。あの人格と見た目のギャップも魅力の一つですが、最も人気が高いキャラクターというのにも頷けるセイバーでした。

・強くて芯のあるヒロイン 遠坂凛
全ルートを通して一度も敵の手に落ちなかったことが幸いし、士郎の相棒として常に活躍していた凛ですが、芯がぶれずに自立している女は個人的にかなり好印象でした。分類としてはいわゆる「ツンデレ」に該当する凛だと思うのですが、最後の最後まで「デレ」ることなく、遠坂凛という強い女を通してくれたことが最も魅力を感じたポイントで、現状の苦悩をいち早く凛に伝えたい、何よりまずあいつに、と毎回思ってしまうほど信頼できる最高の相棒だ。

・「普通の女の子」だからこそ招いた結果 間桐桜
桜はPC版とコンソール版及びアニメ版と、最初にどれを体験したかで印象がかなり変わるのではないだろうか。私は表現が抑えられているPS2版をプレイした訳ですが、元が18禁作品だからこそ「ナニをされていたのか」は分かっているつもりですけど、そこをどう捉えるか、読み手となるプレイヤーが男か女か、この違いによって好き嫌いが大きく分かれるヒロインだと感じました。いずれにしても、衛宮邸の庭で体に紋様が浮かび上がったシーンは身震いするほどゲーム絵的に大好きです。

・匿うか教会へ直行か イリヤスフィール
イリヤこそ好き嫌いが分かれるキャラだと思いますけど、敵マスターでのイリヤは好きになれないが、サーヴァントを失った以後は子供として守ってあげねばと思えるほど気にならなくなったが、余りにも色々ありすぎてイリヤの「おいた」が瑣末な事に感じてしまう重い物語である。

・狂人と蟲爺
言峰綺礼と間桐臓硯に関してですが、人格としては当たり前のように好きにはなれないが、この2名は Fate/stay night の肝となる人物でもあるだろう。PS2版はボイスが付いているわけですが、若い男性声優にそれらしい声をあてさせたのではなく、相応に年齢を重ねた声優さんらが声を入れているので、否応無くその発言に重みが増している。特に言峰神父との会話は不快ながらも聞き入ってしまう場面が多々あり、ゲーム的に味のあるキャラクターである。

・美味しいところを持っていったライダー
セイバールートでは敵として活躍するが台詞が少なく、凛ルートでも同様に台詞が少ない。ビルの上のセイバーVSライダーという見せ場があったものの、約束された勝利の剣の初被験者になったり、凛ルートでは気づいてみたら死体になっていたりと良いところが無かったライダーであるが、最後の桜ルートでは全サーヴァントが倒れる中最後まで生き残り、あげく皆と一緒に暮らすという落ちが興味深かったです。蛇足であるが、Heaven's Feel True End の画像で最後まで生き残った女性陣は Ever17 の声優さんらでもある。

・思いついたら後から追加していきます
  1. 2012/12/14(金) 21:14:59|
  2. [AVG]Fate/stay night Realta Nua