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幻燐の姫将軍2 - 時間がかかったがロウルートでクリア

一作目である幻燐の姫将軍(以下 幻燐1)は昨春にプレイしていまして、1年空いてしまったが戦女神VERITAへの予習がこれでまた一つ済んだことになる。幻燐の姫将軍2(以下 幻燐2)は幻燐1の数年後の物語となっていて、ゲームとしてのボリュームが小さい幻燐1は、幻燐戦争物語の序章という位置づけになるだろう。適当な概算になりますが、幻燐2は幻燐1と比較して、3倍から4倍ほどボリュームが増していると思われる。

幻燐2でさえ既に8年前の作品であることから、システムの古めかしさでストレスを感じてしまい2回ほど投げ出しそうになったのだが、何とか克服して最後までプレイすることができた。システムにはストレスを感じてしまったけれど、テキストはマイルドな味わいでありつつ物語は情感あふれる内容となっており、奇をてらったものでもなく、大きなトリックがある訳でもなく、はたまた感動を覚える物語ではないのだけれど、シナリオはかなり良質であるだろう。「あの時あの人物は何故あのような行動に走ったのか」という、特に登場キャラクターらの動機付けに関しては納得の出来だと感じた。

同社エウシュリーの古い作品群では戦女神2と幻燐1を他にプレイしていて、この二作はストレスを感じることなく最後まで辿りつけたのだが、その理由は明確に理解している。戦女神2は1周しかプレイしなかったことと、幻燐1はシステムの欠点に辟易するより早くクリアしたこと(15から20時間くらいでクリアしている)。

・1周目はアペンドディスクを入れずにプレイ
幻燐2のアペンドは1890円で各所ネットショップでDL販売されており、気軽に購入できるようになっている。本体の方は、そろそろ幻燐2の廉価版が出てもおかしくない時期なのだが、待てど暮らせど出る気配がないからパッケージ版の中古を購入してみたら、届いた物は未開封品であった為に得をした気分になった。しっかりとネット配信システムが整備されている海外作品はDL版を購入で不満はないのだが、国産のエロゲーはパッケージが美しい物が多いから出来れば現物が欲しいのである。

アペンドディスクを導入すると様々な追加要素があるのだが、その一つにキャラクターのレベルキャップ開放というものがあり、初回プレイでレベル制限が無しになると難度が下がってしまうから、最初はアペンド無しでプレイするのが正攻法であろう。とは言うものの、アペンド有りだと初心者用闘技場でのキャラ育成能率がすこぶる捗るようになるため、アペンド無し状態での無駄な労力を省くために最初からアペンド有りプレイの方が良いのではとも感じられる。実際にアペンド有りで2周目を開始して思ったことは、これだけ楽にレベル50ぐらいにまで上げられるのなら、最初からアペンド有りで良かったなと実感した。

・1周目は難易度 普通 でプレイ
難易度はアペンド無しだと 易しい→普通→難しい→達人→超人。アペンド有りでは超人の上に姫神が追加になり、戦闘前の難易度変更機能で易しいより下の「ヘタレ」も追加で選択できるようになる。プレイヤーが触らなければ問題ないのだが、アペンド有りの戦闘毎のいつでも難易度変更機能により、ゲーム自体の難度はアペンド有りだとかなり易しくなっていると言えるだろう。

戦闘システムはコンシューマーの古風なファイヤーエンブレムを踏襲した作りで、ここから年月を経て姫狩りダンジョンマイスターへ、そして神採りアルケミーマイスターという遊びやすい良作へと進化を遂げる訳なのだが、幻燐1よりは操作性やシステムが改善されたものの、最近の作品と比較すると煩雑に感じる作りで場合によってはストレスを感じてしまうほど洗練されていないシステムだと思える。とは言っても8年も前の作品であるから、システムへの言及は重箱の隅クラスの粗探しにしかならない。

幻燐2は「移動」「攻撃」を毎回選択してから行動を起こす仕組みなので、画面内をクリックすれば 移動又は攻撃 になる神採りアルケミーマイスターより操作量が飛躍的に増えてしまうのだが、ストレスを感じた箇所は洗練されていない操作性ではなくて他のものであった。

・様々な要素が積み重なった上でのストレス
幻燐2は登場人物が非常に多く、仲間になって育成できるキャラクターは数十人規模であるから、満遍なく育てていこうとすると痛い思いをすることになる。属性によるダメージ増加は相当なものであるし、運が悪いとクリティカルヒットで2倍ダメージを被ってしまうから、弱いキャラクターを交えて戦闘をしているとあっさりと弱キャラが落ちてしまうのだ。そして幻燐1から引き続き、戦闘中にやられてしまうとそのキャラクターは「死亡」又は「リタイア」という扱いになって、その後は二度と使用できなくなる。

戦闘中のセーブはラウンドの合間でのみ可能であるが、キャラクターが多い状態だと1ラウンドでもかなり長くなり、あれよこれよと操作したのに味方の弱いキャラクターが運悪く一撃で倒されてしまうことが頻繁に起こってしまう。尚且つセーブした地点からキャラクターが倒されてしまった間に、ステータスが沢山上がったレベルアップが起きていようものならさらに泣けてしまうことになる。

余り意味が無さそうとはいえ、当初はこの不自由なセーブシステムながらレベルアップ吟味も交えてプレイしていたのだが、これらの要素が組み合わさった「同じことを何度もやり直さなければならない」システムにはほとほと疲れてしまった。

改善策としては、レベルアップ吟味はやらない。弱いキャラクターの育成は回復要員の能力が高まってアイテムにも余裕が出てきてから闘技場で行うことにして、普段は毎回ベストメンバーで戦うようにする。こうすることによってストレスは無くなったのだが、コンピュータRPG好きなら「キャラのステータスがさっきはあんなに上がったのに、今回は…」という悲しみや、色んなキャラクターを使って華やかに戦いたい願望など、これらの悩みは誰でも分かってくれるのではないだろうか。

弱いキャラクターが瞬殺されないように苦心して戦っていると難易度 普通 でも辛く感じてしまうが、常にベストメンバーで戦えば読んで字の如くさほど苦労せずに最後までプレイできる「普通」の難度といった印象を受けた。主人公のリウイは固定となるが、ファーミシルス、カーリアン、ティナ、ぺテレーネ、リスティ、ラージャ、リネアあたり、そして好みで嫁のイリーナも含めたり、後半になってからの参加となるがシルフィアまで、初回プレイは幻燐1からのお馴染みの面子を優先して育てた方が何かと都合が良いと感じた。

幻燐2ではティナの回復能力がぺテレーネを大きく上回っていて、メインヒーラーはティナという位置づけになり、リネアの物理防御力がかなり高くなった為にメインタンク役となって、さすがに神格位持ちだからかシルフィアは全てに渡って高い能力を保持しており、我が方のエースという存在であった。

マップによっては最小構成での戦闘を強いられることもあるのだが、5人なら、リウイ、ティナ、リネア、シルフィア、ラージャ、がベストな構成だと感じたのですが、人によってはまた違ったものになるのだろう。

ちなみにお気に入りのキャラクターは眠そうな目をしているぺテレーネなのだ。

・戦女神2と幻燐1では気づかなかった既読スキップ機能が無いことについて
前述したように戦女神2は1周でプレイを終えてしまったことと、幻燐1は20時間掛からず1周でプレイを終えたので、周回プレイでの古いエウシュリー作品の出来具合を体感したことが今回まで無かったのだが、既読スキップが無いために周回プレイは大雑把なものとなってしまいそうである。このメーカーのみならず、国産のエロゲーでは既読スキップは有ってあたり前のシステムとなっているから、それが無いのにこれだけの膨大なコンテンツゲームを捌いていくのは骨が折れそうだ。

・不満はあるものの、その中身は古風でありつつ骨太で魅力あふれる優れた SRPG+AVGである
そんな訳で、ストレスと感じた部分があるものの、それを上回るほどのコンピュータゲームらしい戦術の妙と育成の快感を味わえるという長所を誇っている作品であるから良作であることに間違いはないのだが、これまでにプレイしたエウシュリー作品群では、プレイし易くてやり込み要素が高い神採りアルケミーマイスターか、感情に強く働きかけてきた戦女神2の方が個人的には面白い作品であった。

神採りは言うまでもないが、戦女神2は曲数が少なめながら感情を高ぶらせてくれる曲が好みであったことと、SRPGではない物語主体のRPGであるからテンポ良くゲームを進行させられたことと、登場人物は女だらけでありつつも物語に深みを感じることができたこと、そして主役がこれまでにない特異な体質で一度見たら忘れる事ができない人物であったこと、これらが強く私の中で印象に残っているのだろう。

細かな不満とか、逆にこれは良いと思えた小さな事柄なども幾つかありそうなので、思いついたら後付けで書き足していく予定です。

●他にも気になったこと

・戦闘アニメーション
戦闘アニメーションはオンオフの切り替えが可能なのだが、オンにしておくとそれこそ膨大なプレイ時間を費やすことになりそうである。幻燐シリーズの系譜である神採りアルケミーマイスターは戦闘アニメーション「オン」でも快適にプレイできる速度であるが、幻燐2はとても遅いのだ。戦闘中の動きは出来ることなら見ていたいので、アニメーション倍速から3倍速くらいの機能があったら嬉しいけれど、古いゲームだから仕方ないだろう。

・プレイ時間とゲームのボリューム
ゲームのプレイ時間はその作品への愛着具合やボイスをちゃんと聞いていくか否かによって個人差が激しいところだと思われるが、いずれにしても幻燐2は相当時間が掛かる部類のゲームです。毎回ではないにしても、稀にレベルアップの吟味をしてみたり、予期せぬキャラ死亡によるラウンドやり直しをすることもあるだろうし、日常パートの数も多く戦闘マップの数も多い。テキストを読んでボイスも聞いて、納得のいく育成を行うプレイであれば、初回プレイなら早くても50時間、長い人だと100時間を超えることもありそうである。私はその中間ぐらいの70時間だった。

・エクリアのラストネーム
戦女神2でも重要な人物だったエクリア。時系列が幻燐2より後の作品では エクリア・フェミリンス という姓名であるが、数百年ほど遡る幻燐戦争時代では エクリア・テシュオス と名乗っている。幻燐2でその理由に迫る事になるのだが、プレイすれば胸のつかえが一つ取れた気分になれる。ネームに関しては公式ページのキャラクターで閲覧可能な事象であるから、ネタバレではないのでご安心を。

・気づかなかった、大波こなみの七変化
声優さんの話題になりますが、正室であるイリーナと、のほほん全開な睡魔のリスティが同じ声優さんだと気づかなかった。大波こなみさんは神採りアルケミーマイスターでぶっ飛びアナスタシアも担当されていたようで、声のレパートリーが広いと感じた。



続きはネタバレ有りで俗な短い感想など

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  1. 2012/06/21(木) 14:48:38|
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