初代 War of Magic でも Video RAM leak を起こしていた時期があったが、まだベータ版だから大目に見るべきであるけれど、ご覧のように Legendary Heroes もお漏らし真っ只中である。正常であるなら 4x MSAA を掛けてVRAM使用量は多くても 600~700MB くらいの作品ですので、VRAMを解放できずに確保したままになっているんですが、画像の状態はメインメモリに 500MB 以上のスワップが発生している。そのまま放置してプレイを継続すれば、何かの拍子にプログラムが強制終了してしまう不具合を引き起こす。ちなみに Memory が 5.7GB も使用中になっていますけれど、2GBほど RAM Disc として動いているからです。
ゲーム内容はとても好評のようで、特にマニュアル戦闘時の仕様変更が上手く機能しているんですが、様々な改良によって難易度 Normal でも結構な歯ごたえを見せつけてくれるようになり、初代の War of Magic を10とするなら Fallen Enchantress は 13~14、Legendary Heroes は 15 くらいに感じるほどやり甲斐があるものになっている。特に警戒すべきは対象を囲んでの一斉攻撃になりますが、敵も当たり前のように一斉攻撃状態になるから、これまでよりも自軍アタッカーらの位置取りが重要になっている。
War of Magic も修正パッチによりメモリリークは解消されたので、Legendary Heroes もそのうち直ると信じておこう。
私は2010年の秋に初代となる Elemental: War of Magic Collector's Edition(以後 WoE) を海外通販で購入したのだが、Stardockによると未完成品でありながら2010年に War of Magic を購入してくれたユーザーを感謝しているようで、以前の口約どおり拡張パックである Legendary Heroes も Fallen Enchantress(以後 FE) と同様に無料で頂ける事になりました。非常に有り難いのだが余りにも太っ腹すぎやしないかいと思ってしまうけれど、Stardock産の新しいゲームで私の好みにそぐう物が出ることがあれば、その時は発売日に即購入してみようと考えている。
シナリオモードではカスタムゲームのように難易度を変更することができず、恐らく難易度 Normal になっていると感じられるのだが、前作 War of Magic の Normal よりも、今回の Fallen Enchantress の Normal は相当歯ごたえが増している印象である。ちょっとでも油断すると仲間のチャンピオンが瞬殺されてしまうことが多々あるし、油断していなくてもイニシアチブ戦闘システムによって行動が素早い強敵に為す術も無くやられてしまうこともある。チャンピオンが戦闘でやられてしまうと負の効果をもつ傷物になってしまうから、やられっぱなしで弱体化チャンピオンばかりを抱えたまま進めていると八方塞がりに陥る可能性もあるだろう。
そうなってくるとリロードを駆使した trial and error で進めることが前提となる訳ですが、元より戦術RPGとは最適解を求め続けるジャンルでもあるから、できるだけ被害を抑えて勝利する方法を探るプレイは、このジャンルが好きなら誰でも面白いと感じるはずである。
前作 Elemental: War of Magic 早期購入組みは Fallen Enchantress が無償提供されるんですが、私はその口なので Stardock のサイトからダウンロードして Ver 1.0 をインストールできているのだが、新規で購入するのなら Steam がベストになるだろう。Stardock の作品はパッチが頻繁にリリースされるので、自動アップデートで手間要らずの Steam は有り難いシステムであるし、無償提供と言えど、私の場合はこの先 Stardock サイトから何度パッチをDLする破目になることか。
Fallen Enchantress は前作 War of Magic から部分的にユーザーインターフェースなどの骨格を受け継いでいるものの、その中身はバランスを一新した渾身作と呼べるもので、若干の取っ付き難さを感じるシステムであるが、ある程度やり込めば「展開が速くて 4xStrategy(Strategy-RPG)の肝に連続して振れられるゲーム」であることが理解できるはずだ。
久々にプレイしてみたが、ルール的に2年前の元となった Elemental: War of Magic の面影は殆ど感じられなくなっている。外面としてのユーザーインターフェースなどは部分的に共通する所があるのだが、中身は完全に刷新された意欲作と捉えて問題ないだろう。もちろんその面白さは相当高いものとなっていて、これだけ複雑に、かつ実りがある内容となると、シングルプレイも友人とのマルチプレイも楽しくなりそうだ。