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紅蓮華 - そんなこんなで達成率100%

『紅蓮華』応援中!

全クリアしたのは1ヶ月ほど前になるが、紅蓮華の感想です。



・以下はネタバレではないけどシステムの特性に関する話題に触れています。

システムにフローチャートを採用している本作ですが、一目で進捗状況と物語の構造を把握できるので、再プレイが非常にやり易かったです。ストレスを感じるシステムとして有り勝ちなのが、無意味な選択肢が多くて、再プレイは毎回シナリオの頭からで未読部分がどこなのか判然とせず、こういうタイプのAVGは結構な数をプレイしてきたけれど、それらとは正反対の優れたシステムである紅蓮華でしょう。

ヒロインの攻略順序は様々だと思われますが、私の場合は

1. 久那崎理奈(短)
2. 永月文香(中-)
3. エウスリーゼ(長)
4. 三田春名(短)(解釈次第では中)
5. アリーセ(短+)
6. 相原沙織(中+)
7. 飯塚香夏子(短)
8. 八重(短)
9. くおん(中)

最後のくおんは意図的にそこへ持ってきたのだが、それ以外は流れに身を任せた結果の順序です。括弧内はフローチャートのブロック数ではなく、体感的にどのくらいの尺に感じたかの目安になり、エウスリーゼルートが最も長いシナリオで、メインヒロインのくおんルートは割りと短いシナリオといった印象です。くおんの場合はメインヒロインという理由から、共通ルートもくおんルートと捉えても間違いではないだろうから、そういう意味では妥当な尺とも感じ取れる。

発売前のメーカー告知では「くおんルート」を最後にするのが良いという見解でしたが、100%プレイしてみた私見としては、やっぱりくおんルートを最後に持ってくる方が物語の収まりが良いと感じました。内容的に「くおんルート」よりも濃密で尺も長いエウスリーゼルートも、後回しにしたほうがラストが盛り上がることでしょう。

とても丁寧なテキストには好感が持てたことと、こだわりの逸品となっているバイノーラルという立体音響を用いた環境音や他SEなども丁寧に作られていたことと、敢えて控えめを心がけているBGMとのバランスも良好だと感じた。なかなかの長編でありながら誤字や脱字が殆ど見られなかったことも丁寧だと感じた要因であるが、未だに修正パッチが出ていないことからも、その安定性が窺えるのではないだろうか。

当たり障りがない範囲での物語の印象ですが、正確なジャンルはバトル有りの純愛伝奇AVGである本作。登場する女性キャラクターら全ては愛すべき存在であり、その一部は物語の過程で敵対することもあるのだけれど、愛すべき存在であるから憎しみや怒りなどが生まれることがないので、緊張感とは余り縁がない作品だと感じた。とは言っても重きが置かれているのは恋愛要素のほうであるから、この形が正当であるのだろう。

登場人物らの性格に生い立ちや、作中で張られていく伏線の性質などをプレイしながら熟考していくうちに、物語がどのように収束していくのか大体読めてしまうのでトリック系AVGのような驚きは無いのだけれど、爽やかな気持ちになれる物語でした。

以下の続きにはネタバレが含まれているので、紅蓮華をプレイ済みの人のみ押してください。


・メインヒロインno1の「くおんルート」が短めで、no2の「エウスリーゼルート」が長めの件について
クリア後にアンロックされるスタッフコメントを読むからに、敢えてそのような形で作られたようですが、前述しているように共通ルートの冒頭から中盤辺りまではくおんルートでもあるので、尺としてはそこまで差は無いと感じた。しかしながら、内容が濃くて一喜一憂できるのは明らかにエウスリーゼルートであるが、くおんルートは最後の締め「そして感動へ」という認識になる。

・八重さんとくおんの絡みは是非とも欲しかった
くおん(猫の久遠)がこの世界で初めて意識をもったのは子猫時代に八重さんに助けられた時であり、事後に傷を癒してもらって食べ物を与えられて、我が子のように抱きかかえられもして、その様は母親と表現しても過言ではないだろう。であるのにその記憶がよみがえった現代のくおんの態度は余りにもあっさりし過ぎだと感じた。クリア後のスタッフコメントのコンテンツに「八重に甘えるくおん」の姿をちらっと見る事ができるのだが、エピローグの一環として表現してほしかった。

・くおん役「かわしまりの」さんの熟達した演技力
本作のメインヒロインは、人を喰らい、裸で闊歩することに羞恥を覚えず、大酒飲みで素行も悪いという、言わばヒロインの典型とは程遠いキャラクターなのだが、可愛らしいヒロインを演じるよりもさらに高いスキルが要求される。それを破綻させずに女の魅力を醸し出しつつ演じきったことに感銘を受けた。

・アリーセ役「佐々留美子」さんのロリキャラ演技は秀逸
今春発売されたエウシュリーの創刻のアテリアルでも佐々留美子さんは同種のキャラクターを演じられていたが、エキセントリックなロリを演じたらこの方の右に出る者は居ないだろうと思えるほど強烈な個性を発している。本作の場合はアリーセになるのだが、佐々留美子ファンは「創刻のアテリアル」と「紅蓮華」は要チェックであるだろう。
  1. 2012/08/23(木) 00:47:53|
  2. [AVG18禁]紅蓮華